SERVICE仕事を知る
対談 上司×部下《情報・通信》
- 情報・通信
- T.H × S.A
インタビュー実施:2024年8月
- 情報・通信事業とは
- デジタル交換機・IP電話・LANなどのシステム提案、防災・音響・映像などの設備の企画、設計、施工、メンテナンスを通して安全・安心・快適を提供します。
消防設備の点検は法令遵守のサポート
- 司会
- 情報・通信事業の業務内容と、お二人の仕事内容についてお話を聞かせてください。
- T.H
- 郡山の情報通信部には複数の課がありますが、私たちの通信サービス課は主に消防設備のエキスパートとして、その点検・修理・工事・管理を業務としています。
- S.A
- 消防設備を改めて列挙すれば、火災報知器、スプリンクラー、消火栓などになります。消火器の取り扱いも私たちの仕事です。日々、お客様を定期的に訪問し、消防設備の点検を実施しています。消防設備の点検は法的義務なので、法令遵守のサポートと言い換えることもできます。活動エリアとしては福島県内全域、東京や神奈川、山形、新潟へも行くこともあります。
- T.H
- お客様の数は現在1000件ぐらいでしょうか。消防点検は半年に一度なので一年間では延べ2000回の訪問があります。点検以外に修理での稼働もありますので、実際はそれ以上のお客様訪問があります。結構アクティブですよ。感知器が動かないなどの簡単な修理であれば自分たちでやってしまいますが、工事種別によっては協力会社さんとの協働作業になります。
属人的にならない情報共有
- 司会
- 仕事の学び方について教えてください。
- S.A
- 基本的には一年目は、師匠のような立場の先輩に一緒についていき、OJTで仕事を学ぶようなスタイルです。
- T.H
- 取扱い規模の大きなお客様では窓口を決める場合もありますが、基本的には誰もがどのお客様にも対応できる体制を整えています。お客様毎にカルテのような資料を作っていまして、それにはお客様の現場の特徴がまとめてあります。前回の訪問ではこんな工事をしましたよ、みたいな履歴ですね。これがあることで属人的にならずに情報が共有ができています。
- S.A
- ですので、結果多くのお客様に関わることができます。少なくとも点検に関してはキャリアに関係なくお客様の情報を把握できている自覚はあります。
- T.H
- もう少し詳しく説明しますと、情報共有は点検のみならず障害などの工事対応にも適用されています。(消防設備の)障害対応を実施した場合は、通常点検時には踏み込まない部分、仕組みがこうなってるからこれがエラーの原因だったというところまで理解する必要があります。その経験値を共有できれば、それはサービス課としての知的財産になるんです。仕事をただトラブル処理して直しました!っていう報告に留めず、こんなトラブルに対してこんな診断をしてこれが原因だったっていうところまで共有するのがサービス課の新しい取り組みです。
新しい仕事に繋げていこう!という意識。
- 司会
- お客様へのご提案を心がけていると伺いました。
- S.A
- サービス課の業務の入口は点検業務であるとは言えるのですが、直接的にお客様と接する機会が多いことから、私たちの活動には実質、営業的な側面を伴います。点検の結果をお客様に報告する際に間もなくメンテナンスですよ、もっとこんなことできますよってご提案ができます。そうすることで別件工事も相談してもらえるきっかけになるだろうっていうのがあって。
- T.H
- ノルマとかそういうことではないんですけど、数字への意識、新しい仕事に繋げていこう!という意識が課にはありますね。課員は皆お客様と上手に付き合えていますし、トークが上手ですよ(笑)。課内ではよく話すことなんですが、点検からはじまり、提案、見積もり、受注、工事、検査、竣工っていう「うまくいく型」が体感できて、どんどん繋がっていったら、仕事はもっと面白くなると思うんですよね。
お客様に寄り添う消防訓練サービス
- 司会
- 消防訓練サポートについて聞かせてください。
- T.H
- 例えば、銀行や事務所ビルなどは年一回の消防訓練が法律で定められていて、その重要性をご案内しています。
- S.A
- 実施するのはお客様が主体なので、私たちがお手伝いできるのはお客様の業種や規模に合わせた訓練内容のご提案と具体的な訓練計画。あとは実施日に機器を動かしたり、説明に行ったり、あくまでも補助活動までですね。
- T.H
- 消防訓練サポートをサービスとして付加価値化することで、同業他社との差別化は図れていると思っています。
現場で学び、成長する管理者像
- 司会
- 今後、若手スタッフに期待することはなんですか?
- S.A
- 点検関係で必要な資格はほぼ取得していますので、今は工事の施工管理で必要な資格取得を目指しています。
- T.H
- 中堅になっていけば、どちらかというと設備に精通しているよりも人や進捗管理に比重が移っていく傾向が高いです。協力会社の誰々さんと誰々さんには火災報知器を見てもらって、消火器を見てもらって、スプリンクラーを見てもらってという管理ですね。各協力会社さんからの報告をまとめ、顧客に対してわかりやすく現状と必要な改善点を説明する役割もあります。大規模な物件から小規模な物件までたくさん経験を積んで、管理者として幅広いスキルを身につけてほしいなと思っています。
- S.A
- 上司、部下、先輩、後輩織り交ぜて、仕事は一生懸命、相談しやすくメリハリがある環境だと感じています。