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対談 上司×部下《プラント計装》

プラント計装
  • 柿沼尭樹 × 
  • 副部長(取材当時 現在、部長)近野孝徳

インタビュー実施:2017年12月

プラント計装事業とは
石油、化学、鉄鋼、紙パルプ、食品、医薬品などの産業プラント設備の設計・施工や上・下水道プラント、水処理設備などの水環境システムのメンテナンスまで、蓄積した技術とノウハウでトータルに取り組みます。

数値を「測る」ことで施設や生産ラインの活動を支える。

司会
プラント計装事業の業務内容と、お二人の仕事内容についてお話を聞かせてください。
近野
簡単に説明するのは難しいですね…。息子には電気屋さんみたいなこと、と伝えたりしてます(笑)。
柿沼
私の現在の業務範囲の中だけで説明するなら、水処理施設があります。浄水場と言えば分かりやすいかも知れません。水処理設備には水質計器や流量計など様々な計測機器があり、それらの更新工事や計器類のメンテンナンスをしています。飲料水を供給するための設備の保全なので、たくさんの安全基準があるんです。万が一、トラブルがあれば、迅速な設備復旧にも対応しなくてはなりません。
近野
柿沼の話した水処理施設ですが、特に上水処理には環境保全の観点から見ても、濁度やph値など電気計装すべき装置が豊富なんです。プラント計装事業をご説明するひとつの事例としてはわかりやすい部類ですね。
工場や産業プラントでは原材料の流量や温度、圧力など電気計測するものがたくさんあります。何かの値を計測する、という意味では水道もプラントも扱うものは同じです。水の流れを一定に、とか。圧力を一定に、とか。様々な数値を「測る」ことで施設や生産ラインの活動を自動制御するワケです。ここで制御と言ってしまうと紛らわしいですが。
柿沼
計装って言う言葉が一般的に耳に馴染まないですよね。私も会社に入るまで計装って言葉を聞いたことが無かったですし。

お客様の業務と設備のプロセスを理解しないと成り立たない仕事。

柿沼
現在、入社4年目になりましたが、まだまだ毎日いろんなことがあって新鮮ですね。巡回先であるお客様を訪問して、現場を見て。何か不具合がないかのチェック。あればそこを調査して。お客様の業務と設備のプロセスを理解しないと成り立たない仕事だな、と実感しています。
近野
他事業部もそうだけど、現場に出て先輩の仕事を見て、疑問があれば直ぐに聞いて。いろいろな業種・業態の現場で知識を見につけていくしかないよね。とにかく触って覚えていく。メンテナンス中心にたくさんのお客様の現場で、どんな機器が関わっているかを知ることが大事だよね。
柿沼
ホントにそう思います。最初の1年は、なんでこんな機械入ってるんだろう?ってレベルの疑問でした。計装制御システムは、環境プラントであれ、産業プラントであれ、温度、流量、圧力などの測定データを処理して一括管理するためのシステム。奥深いですよ。
近野
自分たちは計装機器を取り扱っているけれど、システムはハード単品で動くものではないしね。お客様から要求されているのはモノではなく、「何かを実現するためのシステム」だから。

お客様や協力会社のとコミュニケーション。

柿沼
自分は最初からプラント計装が志望だったんですよ。単純に面白そうだな!と思ったんです。営業だけでもなく、工事だけでもなく。設備の点検からPLCのプログラム作成まで業務の幅がとても広い!ハードからソフトウェアまでですから。個人的な観点で言えば、 知的好奇心を満たしてくれる仕事だな、と再認識中です。
近野
どう?次のステップは見えてる?
柿沼
将来的にある程度規模の大きな工事に関わることができるのなら、現状のスキルでは明らかに力不足です。取得した電気工事の資格に加えて、経験年数も必要ですが、施工管理技士の資格取得を狙いたいです。
近野
工事を円滑に進める施工管理の立場では他の分野のことも万遍なく把握している必要があるね。機器、電気、配管…。協力会社さんへ指示を出す立場になるから、コミュニケーションスキルも重要だよ。チャレンジ精神も旺盛そうだし、楽しみだね!

ニノテックとしての総合力。

柿沼
自分たちは、他部署とも関わりやすいですよね。
近野
そうだね。遠隔監視も操作もネットワーク系の技術が必要になるから、情・通(情報・通信事業部)と一緒にやったり。制御(制御事業部)からは逆に、こんなことできないかな、なんて一緒にお客様の現場へ行ったりね。
柿沼
いろんな部署と協力しながら、お客様のご要望に沿うシステムがご提案できますね。事業としての専門性にニノテックとしての総合力が加わる感じでしょうか。
近野
制御システムから電気、計装工事、メンテナンスのすべてを任せたい!を実現できるのが、ニノテックの強みだよね。