SERVICE仕事を知る

対談 上司×部下《プラント計装》

プラント計装
Y.E × T.A

インタビュー実施:2024年8月

プラント計装事業とは
石油、化学、鉄鋼、紙パルプ、食品、医薬品などの産業プラント設備の設計・施工や上・下水道プラント、水処理設備などの水環境システムのメンテナンスまで、蓄積した技術とノウハウでトータルに取り組みます。

新人教育は、計装って何?ってところから

司会
プラント計装事業の業務内容と、お二人の仕事内容についてお話を聞かせてください。
T.A
水道施設の制御盤設計、現場施工です。管理職の立場からは課内各現場の状況を把握しながら課員のサポートをしています。
Y.E
民間工事を担当しています。プラント・工場生産設備の施工管理です。電気設備やプログラムの開発を各専門業者と連携しながら工事を進めています。
T.A
計装の新人教育の場合、計装って何?ってところからスタートです。学校で学んでくるケースも少ないので、まずは見たり、手伝ったりするところから。個々の生活の中ではなかなか接点が持ちづらい仕事だと思います。
Y.E
私も一年目は上司・先輩と水道施設を回っていたのですが、まさにその通りで、どんな設備や工事があるのかを知るところからでした。ある程度慣れたら自分でやってみようの繰り返しで。それでも(公共事業である)水道施設は点検する設備がある程度似ていたり、マニュアルもあることから少しずつ学んでいけましたが、民間の産業プラント設備では関わる機器類が倍以上もあるので大変でしたね。今もですけれど(笑)。

課題解決への取り組み

T.A
Eさんも5年目で今は後輩もいる立場。仕事への向き合い方で変わってきたことはある?
Y.E
そうですね。わかること、できることはもちろん増えていますが、わからないことはまだまだあって、その場合はすぐに先輩に聞くようにしています。トラブルだったらなるべく早めに解決したいっていう気持ちが強いです。お客様の設備を止めないっていうのが大前提なので。
T.A
ある程度チャレンジして、駄目だったらすぐ聞くっていうね。抱え込まずに早期解決することも大事だよね。解決できないもどかしさもわかるけど、お客様の設備であることを見失ってはいけないよね。後輩へのサポートやアドバイスもこのあたりのさじ加減が難しいんじゃないかな。
Y.E
そうなんです。ちょうど後輩の育成指導については最近よく考えます。教え方っていうか。何かを教えたりするタイミングってそのシーンが訪れないとなかなか難しくて。機器のセットアップは本当に種類が多いので一回や二回ぐらい聞いたり触ったりでは覚えられなくて当然です。何度か一緒にやってみて、一人でできるようになったら、教えた甲斐があったなぁって思います。
T.A
その先輩・後輩の関係は、ニノテックの歴史にずっとあったもの。わからなかったら何でも先輩に聞いてみようっていうスタイルはニノテックの伝統だし、ちゃんと受け継がれているようで安心したよ。
Y.E
わからないことは何でも聞いてもらったほうが、自分のためにもよいかなと思っています。後輩からの質問を通して、自分の知識や経験を再確認することができるので。

お客様との対話から生まれる成長

T.A
そういえば、お客様に作業報告する際、積極的にお声掛けして、説明していたのを見てたよ。上司を先回りして行動している様子が頼もしいなぁと思って。
Y.E
あ、そうなんですね。
T.A
そういうのってやはり個人の性格とかもあるので、得意じゃない人もいるんだよね。Eさんがよくお客様や業者さんと話しているのを見てコミュニケーションスキルが高いなぁと思ってます。
Y.E
お客様といろいろ話したり聞いたりするのことは面白いですよ。むしろ教えてもらっているようなものですね。

技術者としてのスキルアップ

司会
今後、若手スタッフに期待をしていくことはなんですか?
T.A
技術者ってところではやっぱり資格関係ですかね。施工管理技士。会社的にも個人的に取得してほしい資格です。
Y.E
今まさに取得に向けて勉強中です。
T.A
技術ももちろんだけど、同時に施工管理技士としてもスキルアップしてほしいな。
Y.E
はい。両方ですね。
そういえば先日、民間プラントでちょっとした故障がありました。私ではその原因特定ができなかったのですが、経験豊富な先輩にはその特定ができるんです、やっぱりすごいなって思いました。技術どうこうの話ではないんですよね。お客様の設備がしっかりわかっているから、ここらへんなんじゃないかと推測できるわけです。経験を積むことの大切さを実感しました。
T.A
そこを感じ取れているならスゴイ!既にできていることもたくさんあるけど、徐々に一人で管理できる工事規模を大きくしていけるといいね。大規模プロジェクトになれば、工事期間もそれなりに長くなったり、関わるスタッフの数も増えるので、管理技士としてタフになれる経験がたくさん積めると思う。
Y.E
長い目で見守ってください(笑)。ご期待に添えるよう頑張ります。