SERVICE仕事を知る

対談 上司×部下《プラント計装》

プラント計装
T.A × T.W

インタビュー実施:2025年9月

プラント計装事業とは
石油、化学、鉄鋼、紙パルプ、食品、医薬品などの産業プラント設備の設計・施工や上・下水道プラント、水処理設備などの水環境システムのメンテナンスまで、蓄積した技術とノウハウでトータルに取り組みます。

現場から営業へ。新しい領域への挑戦

司会
まずは、お二人の現在の仕事と、役割を簡単に教えてください。
T.A
私は1999年に入社し、郡山プラント計装課で水道施設の制御盤設計や現場施工を担当しています。現場の状況を見ながら課員に助言をしたり、課内の教育を進めたりする立場です。プラント計装の仕事は、公共施設や産業設備など、地域のライフラインを支える要の仕事なんです。
T.W
私は2023年に入社しました。最初は点検や工事を担当していましたが、昨年から官公庁向けの営業を任されています。入札への参加や見積作成、現場調査まで幅広く携わっていて、まさか自分が営業をやるとは思っていなかったので驚きました(笑)。
T.A
営業に抜擢されたとき、私も「なるほど」と思いました。彼は現場で得た理解力と、人当たりの良さがあるので。技術を理解した営業というのは、会社にとって非常に貴重な存在なんです。
T.W
そう言ってもらえるのはうれしいです。ただ、営業では数字だけでなく技術的な知識も必要で、積算や見積をつくるたびに現場を知らないとできないと感じますね。
T.A
最初は苦労して当たり前だよね。でも、分からないことをそのままにしない。現場に聞きに行く姿勢が大切。その点、Tさんはよく動く。すぐに確認するから、成長が早いと思いますよ。

雪の現場が教えてくれたこと

T.W
真冬の喜多方市。あの雪深い現場は、本当に忘れられません。施設が山の上にあって、車が入れずスノーシューを履いて歩いていくしかなかった。自分の確認不足で作業が遅れてしまったんですけど、Aさんがすぐに現場を見に来てくれて、一緒に原因を探してくれました。
T.A
そうだったね。あの日は大雪で、風も強くて。でも、Tさんは一言も弱音を吐かずに、黙々と作業していた。若いのに根性あるなと感じました。
T.W
正直、焦ってました(笑)。でも、現場でトラブルが起きても、仲間がすぐに動いてくれるのは心強かったです。自分一人では絶対に解決できなかったと思います。
T.A
現場って、思ったようにいかないことの連続です。だからこそ、どうやって乗り越えるかが大事。その経験が、次に生きるんですよ。
T.W
あの経験以来、事前確認を徹底するようになりました。ちょっとした油断がどれだけ大きな影響を与えるか、身をもって学びました。

学び続ける文化が、技術をつなぐ

T.A
部では、メーカー研修や資格取得支援を積極的に行っています。横河電機の研修などもあって、制御盤やPLCの知識を深める機会を設けています。空いている時期を見つけて、交代で参加してもらうようにしています。
T.W
実は最近も、「この研修行ってみないか」と声をかけてもらいました。営業でも技術の理解がないと、お客様と話がかみ合わないんです。学ぶ機会をもらえるのはありがたいですね。
T.A
現場も営業も、どちらかに偏ると見えなくなることがある。Tさんのように両方の視点を持つ社員がいると、社内でもいい刺激になります。
T.W
自分としても、現場の知識を学びながら営業に生かすのは面白いです。見積もりをつくるときも、どんな設備が動いているか想像しながら作業しています。数字の裏にある現場を意識するようになりました。
T.A
良い視点だね。ただ数字を出すだけじゃなく、どんな人が、どんな環境で作業しているかを想像できると、仕事の質が変わる。
そういう姿勢が、技術をつなぐ力になると思います。

次の世代へ。伝えることで育つ

T.W
学生向けの会社説明会や、インターンの引率も担当しています。現場の雰囲気を直接見てもらうと、やっぱり学生たちの反応が違います。自分自身も説明しながら学び直しているような気がします。
T.A
そういう場でも、落ち着いて話してるよね。誠実で責任感がある。学生対応も安心して任せられます。
こういう若手が増えると、会社の未来が自然と明るくなります。
T.W
ありがとうございます。自分が入社のときに先輩たちから親身に教えてもらったので、今度は自分が伝える番かなと思っています。頼られる先輩になりたいです。
T.A
いいね。後輩ができると、また見える景色が変わる。教えることで、自分も成長できる。これからも現場を知る営業として、期待していますよ。